2013年04月
発電するサッカーボール、途上国の子どもに光を
経済の発展には教育が不可欠。しかし発展途上国では十分な電気がないために、学習を満足にできない家庭もある。そこで、サッカーボールで発電して机の明かりを灯すアイディアが生まれた。
発展途上国が豊かになるために、何よりも必要なのは子どもたちの教育だ。しかし、貧しい家庭では子どもも労働力となり学校に行かせられない。もし行けたとしても、夜は電気がないので灯油ランプや薪ストーブを灯りにして勉強をするしかない。そんななか、子どもたちがサッカーをすることで夜の勉強の際に使う灯りが確保できるという画期的なサッカーボールが開発された。
このサッカーボールの仕組みはいたってシンプル。ボールの中に振り子のような発電装置と蓄電装置が備わっており、ボールを蹴ると電気が蓄えられる。蓄えられた電池はソケットから供給され、LEDライトなら30分のプレイで3時間点灯することができる。ボールとしての性能は、重さは17オンス(約482g)で公式球として使えるものよりは1オンス(約28g)重いが、「発電装置があることでボールの転がりなどに影響が出ることはない」とのことなので、遊びや練習に使うには問題がない。