体調がいいと、からだのキレも良くなって、サッカーも頭の回転も良くなるもの。毎日元気一杯サッカーに取り組めるように、日々できる健康管理について、考えてみましょう。小学生から大人まで幅広い食育活動を行なっているNPO法人日本成人病予防協会さんにお母さんへのアドバイスをいただきました!今回は冬の水分摂取についてです。

■スープやみそ汁で、水分を摂取する

 人のからだの約60%は水分でできていると言われています。体内の水分量が減ると必然的に尿の量が減り、からだに老廃物が溜まってしまいます。夏は喉の渇きを感じることができますが、冬はあまり汗をかかない上に喉の渇きを覚えません。ですが、冬でもたくさん汗をかいています。

 機密性の高い部屋で暖房を利用することにより発汗したり、寝ている間も汗をかいています。さらに、冬は乾燥していて、水分不足になりがちです。

 ですから、冬は夏より意識的に水分を取ることが大切になります。水を飲むとからだが冷えるように感じるなら、温かいお茶などでもいいので、こまめに水分を取るようにしましょう。

 お茶に少しショウガを加えると代謝が良くなり、からだもあたたまります。お茶以外に、ホットミルクやココアなどでもいいですが、脂肪分が含まれるので取り過ぎには注意しましょう。学校の給食でも牛乳は出ますので、家庭では1杯程度に留めましょう。

 食事中にも水分をたっぷりと取ります。水分を一緒に取ると消化吸収もスムーズになります。お茶や水だけでなく、スープやみそ汁を添えること。野菜をたっぷり入れたものなら、栄養価もアップして一石二鳥です。

 また、食後にフルーツを食べるのもおすすめ。食卓に季節感も演出できるので、食育にも役に立ちます。

■水分を補給するのは、朝起きた時と寝る前+運動の前・中・後に

 寝ている間に減ってしまった水分を補うために、朝起きたら水分を取りましょう。もちろん、寝る前にも就寝中に必要な水分を取っておきます。

 サッカーのウオーミングアップの前にも水分を補給します。運動前に水分を補給するのは、パフォーマンスを向上させるためにも必要です。朝や就寝前、サッカーの練習の前後などは100~150m、コップ1杯を目安にします。練習中は汗のかき方が人それぞれなので、人によって調整が必要です。冬の練習時にも、定期的に給水タイムを設け、コップ1杯は飲むようにしたいものです。

 水分は、朝起きた時と寝る時は糖分などを取り過ぎないためにも水を、運動の前後や運動中はスポーツドリンクを飲むといいでしょう。

取材協力:NPO法人日本成人病予防協会//小学生から大人まで、幅広い食育活動を通じて皆様と周りの方々の健康で明るい生活をお守りしています。又、お子様やご家族のため、ご自身のスキルアップのために、厚生労働大臣指定講座の「健康管理士一般指導員」資格を認定し、体系的に幅広い健康の知識を得ることによる予防医学の普及をしております。(毎日新聞)