サッカーをすることには血圧の正常化をはじめ、あらゆる健康増進効果があるとする研究結果が発表されている。

 姿勢の矯正やバランス、筋力や骨強度の向上など、「サッカーはあらゆる要素を含む、密度の濃いトレーニングだ」という。また、高血圧の中年男性にとっては心血管疾患の予防に役立っていることもわかったという。

 欧州で発表されたある研究報告によると、サッカーをプレイすることにはさまざまな健康増進効果があり、たとえば高血圧の男性では血圧が下がり、心臓発作のリスクが減少する例などもみられたという。

 今回の研究結果を発表したのはSport and Health Sciences研究所のピーター・クラストルップ。クラストルップ氏らは、心肺能力や新陳代謝、筋力や骨強度などに関するサッカーの影響に着目し、ランニングやウェイトトレーニングなど他の運動との比較を行った。その結果サッカーには、ジョギングで得られる脂肪燃焼や心肺能力の向上の効果、筋力トレーニングで得られる姿勢の矯正やバランス、筋力や骨強度の向上など、さまざまな健康増進効果があることがわかったという。

 「サッカーは心循環系と筋骨格系の両方に好影響を与える」とクラストルップ氏は話す。「サッカーはあらゆる要素を含む、密度の濃いトレーニングだ」
 また、クラストルップ氏が英国やデンマークの研究者らと行った最新の研究では、サッカーが高血圧の中年男性にとって、心血管疾患の予防に役立っていることもわかったという。この研究によれば、健康のためにサッカーを始めた高血圧の男性のうち、6か月後に血圧が正常な値まで下がった例が4分の3に上ったという。
 「高血圧の男性にとって、サッカーにはハットトリック級のメリットがある。血圧の低下や脂肪燃焼などを通じ、健康状態が改善される」(クラストルップ氏)

 なお、今回の研究には、デンマークサッカー連盟、FIFA医学評価研究センター(FIFA Medical Assessment and Research Center)などが資金を提供。そのことが、さまざまなスポーツのなかでサッカーが対象に選ばれた理由のひとつとなっている。クラストルップ氏は今後、バスケットボールやアメリカンフットボールなどの他のチームスポーツについても、その効果を調査していきたいとしている。

 (SANKEI WIRED)