コンフェデレーションズ杯は30日、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで決勝を行い、開催国のブラジル代表が2010年W杯王者のスペイン代表に3-0で快勝し、史上初の大会3連覇を達成した。


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 「無敵艦隊」の異名を取る常勝軍団は、ピッチで喜ぶブラジル代表をぼうぜんと見守るしかなかった。0―3の完敗。スペインが公式戦で敗れるのは、2010年W杯南アフリカ大会以来3年ぶりのことだった。

 前半2分、いきなり先制を許す。その後は、ブラジルの粘り強い守備に自慢のパスを封じられた。マラカナン競技場を埋めたブラジルサポーターに気押されたように、全てがうまく回らない。速攻を受けて失点を重ね、後半はPK失敗に、ネイマールを倒したピケの退場。屈辱的な敗戦へとつながっていった。

 2008年と12年の欧州選手権、10年W杯南アフリカ大会で優勝。王者として君臨してきたスペイン代表のパスワークも、コンフェデ杯の準決勝と決勝では影を潜めた。準決勝のイタリア戦ではコンパクトな守備に遭い、決勝では厳しいマークの前に精彩を欠いた。

 持ち味を封じられたイニエスタは「ブラジルの方がよかった。少しの差が大きな差になる」と悔しそうにつぶやいた。デルボスケ監督は、チームをつくりかえるかとの問いに「敗因を分析する。もう一度選手と立ち上がる」。W杯まで1年。連覇への厳しさを知る敗戦となった。